ご褒美で長崎
2010/11/11〜14

こんにちは、パンダのキーパンです。
美留子さんが勤続20年で特別休暇と旅行券をいただいたので、美留子さんのお母さんと一緒に、長崎旅行に行ってきました。
美留子さんとキーパンは長崎は2回目。(前回の様子。
お母さんは九州自体、初めてだったんだって。
3年ぶりに長崎の観光地を周る旅行記です。
キーパンは、マチコちゃんが作ったおでかけドレスを着ているんだ。
 
2010/11/11

11:30発の飛行機で長崎へ。
お昼は空弁ね。
APECのせいか、警官が多いの。
到着してすぐに、日本二十六聖人殉教地へ。
キーパンはこの空間が好き。
長崎は日没が遅いの。
この後、資料館も見学。
晩御飯は、浜勝で憧れの卓袱料理。
雰囲気も楽しくて、そして美味しかった!
特に、筍とキノコの湯葉巻き。
2010/11/12

平和公園の平和祈念像。
慰霊の心で合掌しました。
永井隆博士が晩年暮らした如己堂(復元)。
永井隆記念館の隣にあるの。
原爆で奥さんを亡くし、二人の子供を残して死を覚悟するのはどんなに無念だったろうかと思います。
浦上天主堂。
ちょうど七五三の礼拝の最中だったの。

この後、原爆資料館も見学。
お昼は浜町の吉宗(よっそう)の茶碗蒸しと蒸し寿司。
このセットは「夫婦蒸し」というんだって。
アツアツですごく美味しかった!
建物も歴史を感じる素敵な料亭風。
次は南山手の大浦天主堂(正式名:日本二十六聖殉教者天主堂)へ。
国宝です。
グラバー園のグラバー邸。
オペラ「蝶々夫人」を思い出すの。
旧三菱第2ドックハウスから、三菱重工長崎造船所を眺める。
今回も、「ひがしさ〜ん」と呼んでみた。
対岸が曇っているのは霧ではなくて黄砂なんだって。
東山手のオランダ坂にも。
このあたりで歩くのはギブアップ。
晩御飯は新地中華街の西湖でちゃんぽん。
美味しかった!
現在の新地中華街は江戸時代、清国の貿易用倉庫として出島のように作られた人工島だったんだって。
今は完全に埋め立てられているの。
2010/11/13
長崎歴史文化博物館へ。
ここは元の長崎奉行所立山役所で、そのままの形で復元したんだって。
今はちょうど、龍馬伝の企画展の最中。
「143年ぶりに、龍馬が長崎奉行所に現れる」というテーマだって。
NHKが全面的に協力。
龍馬さんとこんな楽しく記念写真も。
この子は長崎のさるくちゃん
「さるく」とは街をブラブラ歩くという意味の長崎弁なんだって。
さるくマップのおかげでずいぶん助かった。
キーパンとも仲良し。
さんざん坂道を歩いて、亀山社中跡の亀山社中記念館へ。
小さいところなので入場まで大行列。
ここはもうイイヤ。
長崎に4つあった(現存するのは3つ)唐寺の一つの興福寺。
この大雄宝殿は重要文化財。

ちなみに無くなった1つのお寺は原爆で焼失だそうです。
またまたさるくして、眼鏡橋へ。
今回はたどり着けたし渡ったの。
お昼は浜町のレストランメイジヤのトルコライス。
こちらも長崎の味。
疲れちゃったからホテルでちょっと休憩。
梅月堂のシースクリームはお三時に。
こちらも長崎の味。
今度は唐人屋敷跡に。
このエリアは江戸時代、清国人の居留地として整備されたエリア。
一部空堀などが残っているの。

こちらは福建会館。
福建会館の中では、ちょうど二胡のミニコンサートをしていた。
とても良い雰囲気だったの。
夜は花街丸山で開催されていた、「丸山龍馬まつり」を見に行きました。
こちらは龍踊り。
龍の舞だけでなく、音楽も独特で興味深い。
丸山芸者さんたちによる踊りの披露。
「しょもうやれ〜」の掛け声で、「長崎ぶらぶら節」も。
晩御飯は、スエさんお勧めのかにや
おにぎりの専門店なの。
白木のカウンターにおにぎりの具材がズラッと並んでいるんだ。
おにぎりとおでんとお味噌汁。
超満員だった。
一軒じゃ寂しいので、宝雲亭の一口餃子とスープ餃子。
雲龍亭はお休みだった。
2010/11/14

ホテルから歩いてすぐの出島を見学。
こちらはオランダ人のクリスマスの食事風景を再現。
出島では今でも発掘調査中。
唐寺の1つの崇福寺。
これは国宝の第一峰門。
お昼御飯は新地中華街の江上楼で皿うどん。
11時の開店と同時に入ったけど、あっという間に満員になっちゃった。
帰りの羽田空港では、ターミナルに横付けできなくてバスで移動。
ちょうどこの頃、APECの各国首脳が帰国していたトコ。
帰宅しての晩御飯は、ばってん揚げ(さつま揚げ)、長崎名物のハトシ、そして大村の大村寿司。
大村は長崎シュガーロードに位置していて、この大村寿司は甘みが強いんだって。
「ハトシ」は薄切りのパンで海老のペーストをくるんで、油で揚げたもの。
語源は、「蝦多士」だそうです。
広東語そのまんま!


3年ぶりの長崎。
今回は前回よりも一泊多かったので、前回行かなかったところまで周れたり、丸山の芸者さんを見ることができたり、楽しかった。

今回は龍馬一色で、どこでも龍馬にちなんだものがありました。
特に食べ物については、「龍馬が愛したナントカ」が多くて、「ほんとかよ」と思えるものまでありました。
「龍馬が愛したトルコライス」って一体…?
福山さんが長崎出身ということで、特に盛り上がっているのだと思います。
龍馬伝のポスターも、街中に飾ってあり、「ドラマが終わったらどうするんだ?」とちょっと心配になりました。

とは言え長崎には、龍馬だけでなくたくさんの名所やエピソードがあり、観光するにはとても興味深い街です。

原爆については、人的被害は甚大で、今でも原爆症に苦しんでいる人がおり御見舞を申し上げるとともに、日本国と世界の平安を祈ります。
しかし、歴史的建造物にも被害が多く、名所旧跡を巡っていても、「原爆によって破壊された」「原爆によって焼失した」というものがあり残念に思います。

出島では説明員の方が「出島が埋め立てられていなかったら今頃世界遺産だったでしょう」とおっしゃっていたのが印象的で、仕方がないとは思いつつも、近代化の波にはかなわなかったのだと思いました。

長崎歴史文化博物館は興味深かったですが、龍馬にやられちゃって、キリシタン関連の資料が少なかったのが残念。
しかも展示してあった踏み絵などは、上野の「国立博物館蔵」で、「ん?」と思いました。

長崎は江戸時代から砂糖が豊富で、カステラなどのお菓子文化が発達していたのは知っていましたが、長崎から小倉までの長崎街道は「シュガーロード」とも呼ばれ、一帯は独自のお菓子などの砂糖製品が発達していたというのも興味深い。
お土産で買ってきた、桃カステラや口砂香。
口砂香は、一般的には落雁です。
名前からして、中華由来な印象です。
唐人屋敷跡の、伊藤紫雲軒というお店で購入しました。 (明治14年創業だそうです。今年で129年)
このお店の手作りの口砂香です。
大村寿司も甘めで美味しかった。

期間中お天気に恵まれて、連日気温20度前後。
暑くもなく寒くもなく、気持ちよく、さるくできました。
「晴れているのに、今日は1日中霧がかかっているな」と思ったら黄砂だったのにはビックリ。
「中国が近いんだな」と感じたのとともに、「公害だ!(以下自粛)」とも思いました。
(キーパンはパンダだけど、日本生まれの日本育ちで日本人です。)

今回はたくさんの長崎の地元の人と話をする機会がありました。
キーパンに優しくしてくれた皆さん、ありがとう。
また一緒に遊ぼう!