台湾の温泉
 
◆北投温泉

2010/1/31、北投温泉に行ってきました。(2012/4、2012/12に追記)
北投は、日本時代の建物もたくさん残っていて、そしてまた新しいホテルが建てられていて、台北近郊の一大温泉レジャーエリアです。
北投エリアの温泉の湯には、3つのタイプがあり、
・「青」地熱谷を源泉とした、天然ラジウムを含むお湯。秋田の玉川温泉と同じ性質です。というか、玉川温泉が北投温泉と同じ性質。
・「白」硫黄谷を源泉とした、白濁した硫黄の湯。
・「鉄」龍鳳谷を源泉とした、鉄分を含んだ湯。
いわゆる北投温泉では「青」と「白」のお湯が楽しめます。

北投温泉へは、MRT淡水線で「北投」まで。そこから「新北投」行きの支線に乗り換えて一駅。台北駅からは30分もかからないのではないでしょうか。MRT「新北投」の駅前はこのように賑やかで、「温泉街」という印象はありません。


当日行ったルートは以下の通りです。
まずは新北投駅からタクシーで10分くらいの山の上の「北投文物館」へ。入場料200元。

日本統治時代の「佳山温泉旅館」です。
純和風建築で、素晴らしい欄間などが残っています。
太平洋戦争中には、特攻隊の皆さんが最後の一夜を過ごしたそうです。合掌。
このあたり、硫黄の匂いがプンプンしています。
文物館の中にはレストランもあり、気持ちの良い和室で食事をすることもできます。

ひとしきり内部を見学した後、山の上から歩いて降りてきました。

こちらは「北投台湾銀行旧宿舎」。

廃屋で崩壊寸前。(ToT)
渓谷沿いに建っていて、かつては瀟洒な建物だったと推測されます。
2012/4に行った際には、修復工事をしていました。


ここは源泉の地熱谷。無料。

80度から100度のお湯がモクモクと沸いています。
池に沿って遊歩道が整備されており、熱気を浴びながら散策ができます。
今日の台北の最高気温は25度。気温も暑いし、湯気も熱い・・・

先ほどの地熱谷の温泉が注いでいる北投渓。もちろん無料。

皆さん楽しく足湯をしています。
ぬるくてなかなか気持ちがよい。

今回入った温泉は、100年前に造られた「瀧乃湯」90元。光明路沿いにあります。

「青」の湯。北投石のラジウムパワーを味わえるお湯です。
強酸性でPHは1〜2の間、舐めるとピリピリとすっぱい。色は透明です。
湯船の温度はすごく熱くて、1分くらいしか入れません。

瀧乃湯の前にある、「皇太子殿下御渡渉記念」の碑。

大正12年4月、当時の皇太子殿下(後の昭和天皇)がここにお立ち寄りになりました。

次は「北投温泉博物館」。無料。
 
大正2年(1913)に造られた、元の北投温泉公共浴場です。
1階はレンガ作りで浴室が、2階は木造で休憩室があります。
博物館には、有名な北投石も展示されています。
北投石は放射性のラジウムを大量に含んでいるそうで、ずっとここにいれば、健康になれる?
一階にある、元の公共浴場は、ローマ式で広々としています。

さて、北投温泉でみかけた、その他の温泉旅館です。
比較的山の上にある、春天酒店

宿泊&日帰り入浴ができます。男女別裸で入る露天風呂もあるらしい。
地熱谷よりも上にあるので、硫黄谷の「白」の湯らしい。

こちらは吟松閣。
 
入り口からして和風建築。
奥には日本時代の建物も見えます。
宿泊のみらしい。男女別裸で入る内風呂があるらしい。
地熱谷よりも上にあるので、硫黄谷の「白」の湯らしい。

こちらは逸邨大飯店(星の湯)。

中をのぞいたら、昭和の香りを感じました。
宿泊&日帰り入浴ができます。男女別裸で入る内風呂があるらしい。
地熱谷よりも上にあるので、硫黄谷の「白」の湯らしい。

ここから先は「光明路」沿いの「地熱谷」付近からMRT「新北投」駅までの温泉旅館&施設の紹介です。
下に行くほど、MRTの駅に近くなっていきます。

地熱谷の入り口にある「美代温泉飯店
宿泊&日帰り入浴ができます。お風呂は個室のみ。
部屋によって、「青」と「白」のお湯が選べるそうです。

「美代温泉飯店」の隣は「水都温泉会館」。
宿泊&日帰り入浴ができます。屋上に男女別裸で入る露天風呂もあるらしい。
露天風呂のお湯は、硫黄谷の「白」の湯らしい。

龍泉温泉

「青」の湯の個室風呂のみ。宿泊はできません。

熱海飯店

300室ある大型ホテル。
宿泊&日帰り入浴ができます。地下に屋上に男女別裸で入る内風呂、そして個室風呂もあるらしい。
お湯の種類は不明。

百樂匯温泉飯店

比較的新しいホテルか?名前が「ブロードウェイ」ですが、畳の部屋もあるらしい。
宿泊&日帰り入浴ができます。1Fに男女別裸で入る大浴場、そして個室風呂もあるらしい。
大浴場のお湯は「白」らしい。
2012/4に大浴場に入りました。(280元)

新秀閣大飯店
 
宿泊&日帰り入浴ができます。
「青」と「白」のお湯が選べるそうです。
と思ったら、2012/4に行った際には、日勝生・新秀閣として生まれ変わっていました。
大浴場では、「青」と「白」の両方のお湯に入れるそうです。
2012/12に行きましたが大浴場は「青」「白」が男女日替わりだということでした。(上の右写真は「白」の大浴場)


水美温泉会館

宿泊&日帰り入浴ができます。男女別裸で入る内風呂、そして個室風呂もあるらしい。
大浴場のお湯は「白」らしい。

「百樂匯温泉飯店」と「新秀閣」の間に、今回入った「瀧乃湯」があります。
そして「瀧乃湯」の隣は現在新築ホテルを建設中で、今年2010年秋には、能登半島和倉温泉の加賀屋が「北投温泉加賀屋」をオープンするそうです。
 ←2012/4に撮影。

MRTの「新北投」駅から「地熱谷〜美代温泉飯店」のエリアまでは歩いても片道15〜20分くらい。
台北からも気軽に温泉を楽しむことができます。
北投温泉は、ますます注目のエリアです。(引き続き瀧乃湯も応援します。)

2010年1月末現在の、北投エリアの地図(記憶による)。
容量対策で、画質を粗くしています。


 

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