台北からの日帰り小旅行
 
■九〔イ分〕への半日旅行(2004年12月)

今回の旅行では、九〔イ分〕へも半日旅行をしてきました。
「悲情城市」で一躍有名になった九〔イ分〕。
皆さんも行ったことがあるでしょうが、夕方の九〔イ分〕をそぞろ歩きするのは私の憧れでした。
ということで、まずは行き方から。

■行き方
・その1:「瑞芳」経由
まずは台鉄「台北」駅から、「瑞芳」まで行きます。30〜40分。
自強号、呂光号、復興号とも「瑞芳」方面には行きますが、止まらない列車もありますので気をつけてください。
基隆行きの「電車」は瑞芳にはいきませんのでご注意ください。
詳細は台湾鉄路のホームページをご参考にしてください。 http://www.railway.gov.tw/

瑞芳駅前はちょっとした広場になっており、その広場の向かい側から、「金瓜石」行きのバスに乗って行きます。17元。
(広場側にも立派なバス停がありますが、そこで乗ると反対側に行きます。)

15〜20分ほど乗ると、九〔イ分〕のメインストリート「基山路」の入り口のバス停に到着します。
バスの運転手さんが大きな声で「九〔イ分〕到了」と言ってくれました。

バスに乗ってもあっという間なので、3〜4人で行くならば、駅前からタクシーに乗ってしまってもわけないと思います。

ちなみに、「金瓜石」までは、台北の忠孝復興駅付近からも路線バスが出ているようですが、一体何時間かかるでしょう?

・その2:「基隆」経由
まずは台鉄「台北」駅から、「基隆」まで電車で行きます。40分ほど。
「台北」から「基隆」まではバスも走っていますよね。こちらのほうが頻繁に出ているそうですが、時間がかかると思います。

「基隆」到着後は駅前から「金瓜石」行きのバスに乗って、60分ほど。
「基隆」の街中を抜けるので、ちょっと渋滞するかもしれません。


■九〔イ分〕に到着後
バス停を降りるとすぐに展望台がありますので、まずはそこから基隆の方向の海を見てまったりしましょう。

バス停に戻ると、目の前に一段とにぎやかで人波が流れていく細い小路がありますが、ここが「基山路」です。
この小路の両側には、お土産屋、小吃屋などがビッシリとひしめき合っていて、人通りもかなり激しく込み合った印象です。
ここのお土産物屋さんや小吃屋さんで、入ってみたい、と思ったものは、、、無かったですね。
あまりにも人が多く、そして、どの店も同じようなものを扱っているからでしょうか。
それから、左側が山、右側が谷のはずなのに、全く景色を見ることができず、ひたすら商店街が続くということに飽きてしまいました。

10〜15分ほどブラブラ歩くと、突然、小展望台に出ます。
この小展望台の周辺及び、有名な坂道「賢崎路」の辺りには、たくさんの景観カフェや民宿があります。
茶芸館もあれば、コーヒーショップ、普通の喫茶店などもあり、だいたい展望テラスがついています。
私達は小展望台のすぐ隣の、「山海観」に入りました。
大きく「火鍋」の看板が出ているので一瞬入りにくく感じましたが、コーヒーやハーブティや、創作ドリンクの種類も多く、ステキな展望テラスでお茶を飲むことができました。(とは言っても、寒くて。。。)

ここはお茶も「火鍋」も民宿もしているみたい。
基山路150号。電話02-2406-3069
九〔イ分〕には、ここ以外にもたくさん民宿があります。
ガイドブックには2、3カ所しか掲載されていませんが、景観民宿がたくさんありますので直接来て、気に入ったところに飛び込みで入っても問題ないと思います。

小展望台から、今来た「基山路」をバス停方向に戻ると、すぐに幅1m位の階段道に交差しますが、これが有名な「豎崎路」です。
私達が行った時は、「基山路」はとんでもなくごった返していましたが、「豎崎路」は人通りも寂しく、「悲情城市」のロケ地となったカフェ「悲情城市」も閑散としていました。
実際、この店を見て思ったのですが、ここのお店からは海が見えない?(海側に、新しく建物が建っている?)
映画の中では、窓を開けると海が見えたと思うのですが。。。。

「豎崎路」と「軽便路」の交差点あたりは、かつては一番の盛り場だったということですが、今ではすっかりと寂れてしまっています。
帰りは「軽便路」を通り、「汽車路(バス通り)」に出て帰りました。
「軽便路」と言うくらいですから、その昔はトロッコ路だったのでしょうね。
実際、坑道跡や、ホッパー跡を見ることができました。
今では「軽便路」は、普通の住宅地になっていますが、日本時代の家屋はほとんど残っていません。

「基山路」「軽便路」とも、もっと奥まで探索すると坑道跡、トロッコ跡などが残っているとのことですが、今回は時間の関係で途中で引き返してしまいました。

憧れの九〔イ分〕。
「基山路」自体はものすごい人ごみでちょっと興ざめしてしまいましたが、小展望台周辺の「景観カフェ」でまったり〜と、「豎崎路」辺りをブラブラは、とてもよかった。
きっと、平日の夕暮れ時は、もっと幻想的な感じになるのかもしれませんね。
 

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