台北からの日帰り小旅行
 
金瓜石訪問(2006年9月)

日本が統治していた時代、黄金の町として栄えた金瓜石。
数々の映画のロケ地にも使われています。
九〔イ分〕とセットで語られることが多いですが、「自然と過去」のコントラストや、「哀愁」は金瓜石の方が勝っていると思います。
ただ、数年前に整備されたということで、少しきれいすぎる感じもしましたけど・・・
今は「黄金博物館区」として観光客を集めています。

住所:台北県瑞芳鎮金光路8号
電話番号:02-2496-2800
営業時間:火-金9:30〜17:00(入場は16:00まで)、土・日9:30〜18:00(入場は17:00まで)
休業日:月曜休館
http://www.gep.tpc.gov.tw/jcontent/about/about.asp

行き方
まずは台鉄「台北車站」から、「瑞芳」まで行きます。30〜40分。67元(日本円235円)
自強号、呂光号、復興号とも「瑞芳」方面には行きますが、止まらない列車もありますので気をつけてください。
基隆行きの「電車」は瑞芳にはいきませんのでご注意ください。
詳細は台湾鉄路のホームページをご参考にしてください。 http://www.railway.gov.tw/

「瑞芳」の駅の待合室には旅行センターができており、北台湾、(平渓線含む)瑞芳地区の地図、九〔イ分〕の地図、金瓜石の地図など、無料でもらうことができます。
実際この地図には非常に助かりました。

金瓜石には「瑞芳」からバスで行くのが一番安いのですが、今回は時間短縮でタクシーに乗りました。
ボッタクリ防止のためか、タクシー乗り場には、「九〔イ分〕まで150元。金瓜石まで200元」と書いてあります。
充分、高いですけど、まあ安心して乗ることができます。

九〔イ分〕から一山超えたところに、金瓜石はあります。
九〔イ分〕までは15分くらい、金瓜石へは20分くらいです。

金瓜石エリア一体は、「黄金博物館区」として入り口に入場料を支払うブースがあるのですが、各建物に入らないならば無料でエリアに入ることができます。
ただし、月曜日はお休みなのでもともと無料です。
エリア内には飲食店もあるのですが、月曜日だったせいか、ことごとくお休みでした。
月曜日に金瓜石に行き、お昼の時間帯をまたぐ人は、食べ物持参の方が良いですね。

文清の写真館跡地

映画「悲情城市」の文清の写真館「八角亭」の跡地です。
以前、廃屋同然の写真を見たことがありましたが、今では基礎しか残っていませんでした。
上から見ると、かろうじて八角形だったことが分かります。


映画「悲情城市」では、この坂の正面に、寛美が働いていた病院があったはずですが・・・
諸行無常の響きあり、ですな。

鉱夫食堂?

日本時代の鉱夫食堂を改装したレストラン&売店だということですが、きれいすぎて・・・
ちなみに月曜日はお休み。

太子賓館

こちらは、物語としては有名な「太子賓館」の入り口です。
昭和天皇が皇太子だった頃台湾を訪問されて、その時建てられた迎賓館だったのですが、結局ここにはいらっしゃらなかったとのこと。
この中では「悲情城市」「無言的山丘」「孤戀花」など様々な映画が撮影されています。
今日は月曜日で休館でしたが、他の日は見ることができるそうです。

トロッコ道

えらい整備されていますね・・・
まっすぐ行くと、本山五坑。右の階段を登ると、黄金神社です。

まずは黄金神社に行きます。

黄金神社の鳥居が見えてきました。
でもこれは第一の鳥居で、まだ山道は続きます。
この頃、気温は35度くらい??
日差しはカンカン照りです。

さてここが黄金神社跡。

残っていたのは鳥居と、灯篭と、本殿の柱だけ。
これを見て「何も無い」と思う人もいるかと思いますが、私は、これはこれでとても清清しい強いものを感じました。
ヘンに改修されてピカピカの神社となるよりも、高い山の上にひっそりとたたずむ神社跡。
孤高を感じました。
鳥居の裏には昭和拾弐年七月吉日と書いてありましまが、しっかりと塗りつぶされていました。

本山五坑の入り口

こちらも、月曜日以外でしたら別料金で中の見学ができるそうです。

煉金楼

かつては、外来客を泊めたホテルだったそうですが、今は完全に廃墟です。
「解体工事」の看板があり立ち入り禁止になっていましたが、皆さん平気で入っていきます。
中には二階に上がる人も・・・
この建物こそ、解体するのは惜しいです。

日式宿舎

草ぼうぼうの向こうに、廃墟となった日本家屋。
勇気があるならば、奥まで入っていけそうですが、建築部材が散乱していて・・・
この廃墟ぶりは、とても潔いです。
このまま朽ちていくのだろうか、それとも改装して、洒落たカフェや民宿にでもなるのでしょうか。

夏草や兵どもが夢の跡

帰りは、本当は九〔イ分〕に寄ろうと思っていたのですが、雷雨がやってきて、「忠孝復興」行きのバスに乗って、まっすぐ台北まで帰ってきてしまいました。
金瓜石から忠孝復興まで、一時間半強だったか・・・85元(日本円約298円)
 

旅行記▲

萬事如意▲