◆マカオ・世界遺産を訪ねる旅

2006/10/14、マカオに行って来ました。
マカオはかなり好きな街です。
マカオ半島、新馬路南側の世界遺産に登録された建物を中心に見てまわりました。
(写真はキーパンばかりです。失礼・・・)

今回は、媽閣廟まで行き、歴史的建造物を見ながらセナド広場まで歩くというルートを取りました。
マカオのフェリーターミナルのバス乗り場で、媽閣と書いてあるミニバスに乗ります。2.5元。

媽閣廟

終点の媽閣で「媽閣廟」の見学。
対岸は中華人民共和国です。

港務局

1874年にマカオの警察部隊を補強するためにゴアから派遣されたインド人部隊の宿舎として建てられた、イスラム様式の建物。
現在は港務局として使われています。

聖ローレンス教会

16世紀中期にイエズス会によって建てられた、マカオで最も古い3つの教会の一つ。
現在の建物は、1846年に建てられたものだそうです。
残念ながら改修中でした。

聖ヨセフ修道院及び聖堂

1728年に建立。1800年にはポルトガル女王ドン・マリア一世から「伝道使徒団の館」という王家の称号を受けたそうです。聖堂は、2001年ユネスコ発行の「バロック建築世界地図」にも掲載されているそうです。
堂内には、フランシスコ・ザビエルの右上腕骨の一部も祀られています。

聖オーガスティン広場

この広場の周りには歴史的建造物が集まっています。
まるでヨーロッパにいるみたい。

聖オーガスティン教会

1591年に、スペインの聖オーガスティン修道会によって建立。
現在の建物は1814年の建物だそうです。

ドン・ペドロ五世劇場

1860年に、東洋では最も古い男性社交クラブ「マカオ・クラブ」により、中国初の西洋式劇場として建設されました。
座席数は300。
現在も公共の催事や祝賀会に利用されているそうです。

民政総署
 
1784年に建てられ、今でも使用されているマカオで最初に建設された地方自治局。
「レアル・セナド」と呼ばれる由来は、1654年にポルトガル王ドン・ジョン四世によって褒め称えられた「神の名の街マカオ。他に忠誠なるもの無き」という言葉だそうです。
新古典様式で、壁、レイアウト、庭に至るまで、当時の様式から変わっていないそうです。
中庭には、自由に入ることができます。
壁のタイルも美しい・・・

そしてセナド広場にやってきました。
ランタンフェスティバルの名残か、にぎやかな提灯が・・・

聖ポール天主堂跡

実はここ、かなり好きな場所です。
1994年に初めてマカオに来たときには何とも思わなかったのに・・・

17世紀初頭にイエズス会によって20年以上の歳月をかけ建てられましたが、1835年に起きた火災により、入り口の壁だけ残して焼失しました。

セナド広場から賑やかな小道を抜けて目の前に広がる大階段、そして壁一枚だけ残した大聖堂。
正面には、アジア地域における布教で活躍した宣教師としてフランシスコ・ザビエルが彫られ、日本人キリシタンを象徴する菊の花も彫られています。
400年前の人たちは、どんな思いでこの大階段と大聖堂を作ったのでしょうか。
長崎を追われた日本人キリシタンは、どんな思いで建築に携わったのでしょうか。
ここに来ると、マカオと日本の歴史を感じます。
そして今から171年も前に焼失したのに、この土地の遺産として大切に残してきたマカオの人たちに感服します。

この日も珠海から徒歩で国境を越えてきた人たちは相変わらず多くて、ごった返していました。

いや〜ホント、マカオは何度行ってもいいですね。
しつこいようですが、次回は充分時間を取り1泊し、夕暮れや早朝のマカオも散策してみたいです。
 



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