北京
2012/8/12〜16

こんにちは、パンダのキーパンです。
夏休みを利用して、美留子さんと一緒に、北京に行ってきました。
美留子さんは、(乗り継ぎは除いて)北京に行くのは13年ぶり。
この13年の間には、愛新覚羅溥儀の「わが半生」、R.F.ジョンストンの「紫禁城の黄昏・完訳版」、愛新覚羅溥傑の「溥傑自伝」、愛新覚羅(嵯峨)浩の「流転の王妃の昭和史」を読んだので、清朝、愛新覚羅氏関連の旧居を見るのも楽しみの一つなんだって。
キーパンは初めての北京です。ドキドキ!
 
2012/8/12
成田1720発の北京行き。
搭乗待合室はすでに巻き舌軍団でビビる…
北京に到着したらもう夜〜。
22時を過ぎていたので夜市はもう終わっていた。
これは1904年に建造された王府井天主堂。
皆さん楽しくおしゃべりしたりダンスをしたりワイワイガヤガヤ。
王府井の不思議な銅像で記念写真。
「熊猫!」とニッコリ言われたの。
2012/8/13
朝ご飯はホテルの近くのセルフの食堂で、ワンタン、豆腐脳、麺。
今日は1日観光の日。
まずは天壇公園へ。
1420年に建設され、明・清代の皇帝が天に対して祭祀を行った宗教的な場所(祭壇)です。
南進北去でGO!
圜丘壇の中心には、かつては皇帝しか立てなかった天心石が。
皇帝が天に報告をする場所です。
今は場所取りが激しいの。
天壇公園のシンボル祈年殿。
この一つ手前の皇穹宇の回音壁では、確かに音が反響するような感じがしたの。(周りがガヤガヤで良く分からず)
ここは朝一番とか閉園直前とかに来るのをオススメします。
タクシーで南鑼鼓巷まで来て、楽しく散策しているトコ。
適当に入ったお店で炸醤麺のランチ。
紅宝鼎餐庁 南鑼鼓巷149号
この後は鐘楼、鼓楼までお散歩します。
まずは、1420年に設けられ1745年に再建された鐘楼へ。
巨大な鐘が…
どうやってここまで持ち上げたのだろう?
次はすぐ近くの鼓楼へ。
こちらも1420年に建てられて清の時代に修復されたの。
急な階段で一気に上まで。
ひっくり返りそう。
ちょうど太鼓の表演が始まりました。
ドンドコドン!
后海までお散歩。
ここはカフェ街。
宋慶齢さんの旧居。
元は醇親王府(北府)で、ラストエンペラーの愛新覚羅溥儀や溥傑の生まれた家です。
楽しみにしていたのだけど、見れるところが少ないの…
恭親王・奕訴が朝廷から賜った「恭王府」。
1777年に建築されたものだそうで、現存する清代の王府としてほぼ完全な形をとどめているそうなの。
ここも楽しみにしていたのだけど…
人人人…ホウホウノテイで退散。
晩御飯はジョニーさんと珠市口西大街の晋陽飯荘にて。
山西料理の老舗です。
香酥鴨などなど。
この後ジョニーさんの家に行き、燕ちゃんと美味しいお茶。
2012/8/14
ツアーで万里の長城、八達嶺へ。
人人人…
今日からホテルを移動します。
灯草胡同の「北京四合賓館」。
北京市東城区東四南大街灯草胡同5号
(010)51693555
梅蘭芳の故居だった建物です。
こじんまりした四合院でステキ。
お部屋もシンプルです。
とはいえこの部屋は中庭に面した主房ではなく、一区画裏の標準房。
部屋の入り口には装飾がないので、たぶん昔の女中部屋では?
晩御飯は、桂公府にて。
北京市東城区朝内南小街芳嘉園胡同11号(朝陽門外大街近く)
010-85112223
西太后の弟、承恩公桂祥の邸宅で、その娘が光緒帝の皇后「隆裕皇太后」です。
いただいたのは、「慈禧鱈魚獅子頭」(西太后が愛したタラの身団子のスープ)、京醤肉絲などなど。
美味しかった!けどお値段もそれなりにお高い。
隆裕皇太后はこの家から光緒帝のいる紫禁城に輿入れしました。
すばらしい四合院です。
食後は館内を案内してくれたんだ。

2012/8/15
終戦記念日。
今日も一日観光の日。
まずは天安門から故宮へ。
人人人…
皇帝が重要な儀式を行った太和殿。
すごく広いの。
御花園の中の養性斎。
溥儀の英語の教師ジョンストンが賜って住んでいた建物です。
癒される建物。
入ってみたい。
皇后が住んでいた儲秀宮。
こじんまりしていて、内廷の中を散策するのは、いとおかし。
溥儀はここで皇后とリンゴを食べながらおしゃべりしていたら、突然「今から3時間以内に紫禁城を出ろ」と言われたの。
京劇を演じる三階建の建物、暢音閣。
素晴らしい。
景山公園にも登りました。
鐘楼、鼓楼、景山公園、紫禁城、天壇まで一直線です。
景山公園前からトロリーバスに乗って、北京動物園へ。
パンダちゃんは寝ていたの。
熊猫館はパワーアップしていた。
晩御飯はホテルの近くの北京家常菜の店にて。
庶民的な店で味もグー!
2012/8/16
帰りの北京首都空港にて。
この新しい北京空港は初めてカモ…
ODA…
北京精神。「愛国、創新、包容、厚徳」だそうです。

美留子さんにとっては久しぶりの北京。なかなか楽しく遊びました。

紫禁城は非常に興味深い。
紫禁城と景山で、6時間かかりましたが、まだまだ足りないくらいと思いました。
とはいえ以前は坤寧宮など、中も見れたと思うのだけど…?

儀式を行う堂々たる建物だけでなく、皇帝や家族が暮らす「宮」を見るのも興味深かった。
とはいえほとんどガラス張りで、しかもガラスが汚れて(省略)…

紫禁城の中の堂々たる建物は南を向いているのに、京劇舞台の暢音閣が北を向いているのに、最初はアレ?という感覚ですが、考えてみたら皇帝が舞台に立つわけがなく、皇帝が南向きに舞台を見るのだと思うと、あたりまえのことですが感心しました。

数々の建物や皇帝の生活空間を見て、馮玉祥から「今から3時間以内に紫禁城を出ろ」と言われた溥儀たちは、どんな気持ちだったろうかと思います。

宋慶齢さんの旧居は、ラストエンペラーの愛新覚羅溥儀や溥傑の生まれた家、醇親王府(北府)ということでこちらも楽しみにしていたのだけど、宋慶齢さんの旧居部分は北府のほんの一部。
建物も北府時代のものではなく、見学できる部分も少ないのが残念。
宋慶齢さんの旧居としては、上海の方が部屋の中まで見学できるので良いかも。

ジョンストンが最初に住んだ地安門大街油漆作胡同1号、婉容皇后が住んでいた東城区帽兒胡同37号の家も見てくれば良かったと後悔。

四合院ホテルに宿泊したのは良い経験でした。
大きなホテルのような快適性はありませんし、なんせ住宅地にあるので移動が大変ですが、ホテルは静かで風情があり、まわりの胡同をブラブラしたり楽しかった。

四日間でウォーク、朝ランで、28.2km歩き&ランしました。(長城は計測無しなので実際はもっと歩いています)

観光地はどこに行っても人人人、ゴミも多くてちょっと…です。
暑いと覚悟をしていきましたが、大陸性気候なのか、朝や夜はひんやりとしています。

反省点としては、地元の人(特にタクシーの運転手さん)の北京語が巻き舌で全く???。
こちらも「これでもか」と巻き舌をしてようやく通じるというありさまです。
「珠市口西大街」を、「zhu shi kou xi da jie」と言ったつもりだったのですが、運転手さんに「zhur shir kour xir da jier」と(いうように聞こえた)言われてしまったの。
「熊猫館」も「シィォン マオ グアーr」で、一体どのような方程式でr化するのかが分からないの。

ジョニーさんと燕ちゃんにも久しぶりにお会いできて楽しかった。
またお会いしたいです。

旅行中、キーパンに優しくしてくれた皆さん、ありがとう!
また一緒に遊ぼう!
 

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