砕氷艦しらせ(二代目)の試乗
2009/10/17

こんにちは、パンダのキーパンです。
今日は砕氷艦しらせ(二代目)の試乗をしてきました。
横須賀を10:30に出港し、晴海ふ頭に14:00に到着する予定です。

「しらせ」はいわゆる「南極観測船」で、海上自衛隊に所属する自衛艦。
南極地域観測協力を行う我が国唯一の砕氷艦であり、その任務には物資及び人員の輸送、観測支援などがあるそうです。
そしてこの船体で厚さ1.5mまでの氷を砕いて進むことができるそうです。
しかも厚さ1.5m以上の氷は、いったん200mほどバックして、最大馬力(30,000馬力)で前進し、氷の上に乗っかって、自らの重さで氷を砕いて行くんだって。それをラミング(チャージング)砕氷と言うそうです。
定員は乗組員179名、南極観測隊員等80名。輸送できる物資の重量は1,100トン。

歴代の南極観測船は「宗谷」「ふじ」「しらせ(初代)」、そしてこの「しらせ(二代目)」です。
初代しらせは25年働いて除籍、この二代目しらせは、今年の5月20日に就役したばかり。
そしてこの後、11月10日に晴海ふ頭を出港し、南極まで初航海します。

今日のキーパンの衣装は、赤と白の水玉で、日の丸をイメージしているんだ。
では試乗に行ってきま〜す。
 
JR横須賀駅に集合。
この駅舎も昭和15年に完成した近代建築なの。
海上自衛隊横須賀地方総監部から出港するんだ。
右のオレンジが「しらせ(二代目)」。
今日はこの船に試乗するの。

左の三艇は護衛艦。
その内、一番右が「おおなみ」ということは分かったけど、後は不明。
しらせに乗船しました。

こちらは二人部屋。
南極近くの暴風圏では、船体が51度まで傾くことがあるそうで、椅子は床に固定されているの。

新しいにおいがする。
艦橋(ブリッヂ)まで見学に行きました。
「出港〜」
パッパラッパラ〜♪(ラッパの音)
船内をいろいろ見学しました。
こちらは貴賓室。
障子もあり、和風なしつらえになっているの。
国内外のVIPをお出迎えするお部屋なんだって。
ここはお風呂です。
お風呂は海水を沸かして入るんだって。
51度に傾いたら半分以上お湯が流れちゃって、お風呂には入れないね。
洗濯ルームも。
お洗濯は真水でできるのだけど、真水はとても大切なので洗濯デーは三日に一回だそう。
盛大に洗濯することはできないんだって。
ここは医務室。
手術ができるお部屋もあるの。
係りの人は「この部屋が使われないことを祈ります」とお話していた。
本当にそうね。
ヘリコプターです。
このしらせには2機のヘリコプターが搭載されているの。
昭和基地には接岸できないので、すべての物資と人をこのヘリコプターで運ぶそうです。
時速240kmで貨物搭載量は4トン。
甲板のお掃除道具。

ハイテクからローテクまで見学。
楽しく見学していたらもうレインボーブリッジ。
レインボーブリッジの高さは50m。
しらせのマストは45m。
5mしか隙間がないんだって。
ぶつからないか緊張した。
晴海ふ頭に到着〜。下船しました。
こちらは「しらせ」の正面です。丸くてどっしりしている。
この船体で氷を砕いて行くんだね。
この写真でもわかるけど、初代しらせとの違いは、船首に海水を排出する穴があるんだって。(初代には無い)
この穴から海水を排出して融氷するとともに、砕氷するときの氷と船体の摩擦を軽減するそうです。

「しらせ」はこの後、大井ふ頭に移動して物資を積み込み、そして11月10日には日本を出港します。
南極観測隊の皆さん、自衛隊の皆さん、御無事に南極まで行き、帰って来ることを祈ります。

キーパンに優しくしてくれた皆さん、ありがとう。
また一緒に遊ぼう!
 
おまけ

集合写真。(abe-san撮影)